<2>弥勒世通信(2)荒神さま

<2>弥勒世通信(2)

 (荒神さま)

 

 

 

 

前回、第二ステージに上がった『弥勒世通信』(1)の中で

日本の古来からの行事の復活をお伝えしました。

 

行事とひと言で言っても様々ありますが、

 

その中で 真っ先にイメージに降りて来て

また 何度も 何度も 意識の中に現れて来る

或る神様の御名が御座います。

 

荒神様(こうじんさま)】です。

 

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1.荒神信仰とは

日本では古来より、激しい霊威を発揮して、人間社会に災いをもたらす様な神霊を「荒振神(あらぶるかみ)」と呼び、畏れ敬う信仰がありました。火は、全ての物を焼き尽くすものであり、又食べ物を調理するためには、人間には必ず必要なものです。古来から人間は、火に対して畏れの気持ちと感謝の気持ちを持ち、家の守護神として、作物の神として信仰してきました。激しい霊威、神威をもたれているので、火の神、竈の神を荒神と呼んでいます。
又三寳荒神とは、仏教の仏、法、僧の三寳を守護する神様で、三面六臂と憤怒の形相とを持つ神様であり、如来荒神、鹿乱荒神、忿怒荒神三身といわれています。主として、修験道日蓮宗が祭祀した神様です。
祇園社(八坂神社)では三寳荒神は、牛頭天王の眷属神だとされています。牛頭天王は、祇園会系の祭りにおいて祀られる神であり、インドの神が、中国で密教道教、陰陽思想と習合し、日本に伝わってから、さらに陰陽道と関わりを深めたものです。疫神の性格を持ち、スサノオノミコトと同体になり、祇園会の系統の祭りの地方伝播を通して、鎮守神としても定着したものであると言われています。備後国風土記蘇民将来の話もあり、茅の輪くぐりの神事のもとにもなっています。
荒神信仰には「屋内に祀られる三寳荒神、屋外の地荒神」という二通りの系統があります。
屋内の神は、中世の神仏習合の時、修験者や陰陽師などの関与により、火の神や竈の神の荒神信仰に、仏教の三寳荒神信仰が結びつき、「荒神さん」の信仰が広まっていったと考えられます。
地荒神は山の神、屋敷神、氏神、村落神の性格も持っています。牛馬の守護神、牛荒神の信仰とも関連があります。

 

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この言の葉が降りて来てから

昔 まだ子どもだった頃

古屋の台所に 煤で黒くなった荒神様の

小さな木作りの祠が祀られていた事を思い出しました。

 

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日本の民家を覗いてみると、一般的な神棚の他に、台所に安置される

小ぶりな神棚を見かけることがあります。

ここでお祀りしているのは、天照大御神様や氏神様ではありません。

台所を守護する荒神様です。

荒神様は、基本的に他の神様とは別の神棚でお祀りする必要があります。

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ルーツは スサノオさまでしたね。

そして、火の神、竈の神・・・

 

転じて、火難除けにも通じるそうです。

 

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台所の神様と言われる荒神様ですが、民間信仰としての特徴を持ち、その意味は広く使われています。

荒神様は、三宝荒神とも呼ばれます。

しかし、こちらは神仏習合において火の神様と竈の神様の信仰に、仏教と修験道の信仰が混ざったものとなります。

仏教においては、「仏・法・僧」の三宝を守護するものです。

神道においては、竈三柱大神(かまどみはしらのおおかみ)として祀られます。

三柱は竈の神様である奥津比古命(おきつひこのみこと)と奥津比売命(おきつひめのみこと)、火の神様である火産霊命(ほむすびのみこと)を指します。

人が煮炊きを通して食事をすることから、竈神様は生命力との縁が深い神様です。

竈の火に宿るため、火伏せの力もあります。

また、火の神様は、穢れや災いを浄化する力を持ちます。

この二つの力に直結する場所が台所なのです。

そのため、荒神様は台所を守護する神様として、専用の神棚にお祀りされるようになったと考えられています。

台所の入り口に掛かる暖簾(のれん)も、神域を示す注連縄(しめなわ)が変化したものだと言われています。

現代に置いても、台所の役割は変わりません。

火を使用して食事を作り、火に対する用心を必要とします。

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さて、本日 荒神様を いの一番にご紹介させていただいて

次は えびす様・大黒様・・・と、

続きます。

 

いずれにしても 出雲の神々です。

 

次なる弥勒世での正統な統治者である

出雲の神々ですね。

 

 

大国主命と十種神宝

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